GPT-5.6リリース:3段階の新モデル + ChatGPT Work、Codexはデスクトップ版へ統合
OpenAIがGPT-5.6シリーズ(Sol/Terra/Luna)とChatGPT Work agentをリリース。CodexはChatGPTデスクトップアプリに統合され、完全な料金体系と利用チャネルも併せて紹介。


GPT-5.6リリース:3段階の新モデル + ChatGPT Work、Codexはデスクトップ版へ統合
OpenAIがGPT-5.6シリーズ(Sol/Terra/Luna)とChatGPT Work agentをリリース。CodexはChatGPTデスクトップアプリに統合され、完全な料金体系と利用チャネルも併せて紹介。
7月9日、OpenAIは3つのものを一気にリリースした:新世代フラッグシップモデルファミリー GPT-5.6、複雑なタスク向けの ChatGPT Work agent、そしてコーディングagent Codex のChatGPTデスクトップアプリへの正式統合だ。これまでChatGPT、Codex CLI、APIの間を行き来していた人にとって、今回の更新で生産性の経路がほぼ1つの入口にまとまった。
GPT-5.6とは:3段階のモデルを使い分ける
GPT-5.6は1つのモデルではなくファミリーで、「能力-コスト」で3段階に分かれ、重い推論から高頻度呼び出しまでのシーンをカバーする:
| モデル | 位置づけ | API料金(100万トークンあたり) |
|---|---|---|
| GPT-5.6 Sol | フラッグシップ、最強の推論とコーディング | 入力 $5 / 出力 $30 |
| GPT-5.6 Terra | 日常の主力 | 入力 $2.50 / 出力 $15 |
| GPT-5.6 Luna | 高コストパフォーマンス | 入力 $1 / 出力 $6 |
OpenAIはリリースノートで、Solはコーディング、知識労働、サイバーセキュリティ、科学研究のタスクで現時点の最高水準に達し、Anthropic Fable 5 よりも良い成績を収めたと強調している。TerraもFable 5を上回り、LunaはClaude Opus 4.8を上回り、3者のコストはいずれも比較対象の約3分の2だ。
Solには ultra という最高ランクの設定も導入された。複数のagentを協調させて異なるサブタスクを並列処理でき、「数時間かかる」タイプの複雑プロジェクトに向く。
ChatGPT Work:「数時間いられる」agent
ChatGPT Workは今回の更新のもう1つの柱だ。実体はChatGPTの中のagentで、複数アプリ・複数ステップにまたがってようやく完了するタスクを専門に扱う。
できることは次のとおり:
- あなたのアプリとワークフローから情報を収集する
- 表、スライド、ドキュメント、Webアプリなどの「成果物」を生み出す
- 複雑なプロジェクトを小さなステップに分解し、独立して完了させる
これはCodexの上に構築されている——つまりOpenAIが以前コーディングで主軸にしていたあのagentが、いま生産性シーンへ拡張された形だ。基盤モデルはGPT-5.6 Solで、テンプレートと参照ファイルに基づく素材生成に対応する。
利用チャネル
- デスクトップアプリ:全プラン(無料版を含む)でChatGPTデスクトップ版のChatGPT Workを使える
- Web版:Pro、Enterprise、Eduプランはすでに解放済み。Plus、Businessプランは数日中に公開予定
- Codexのデスクトップ版統合:コーディングagentは独立した入口ではなくなり、ChatGPTデスクトップアプリから直接呼び出せる
💡 ヒント:これまで主にCodex CLIを使っていた人は、デスクトップアプリでそのままCodexワークフローに切り替えられる。別途ターミナルを開く必要はない。
3段階モデルの選び方
- 複雑なコードを書く、セキュリティ分析、長いチェーンのリサーチ → Sol(必要ならultraでマルチagent並列)
- 日常のコーディング、ドキュメント処理、自動化タスク → Terraがコストバランス最良
- バッチ呼び出し、軽いQ&A、トークンコストが敏感な用途 → Luna。$1/$6の価格帯はスケール展開に向く
APIと接続
GPT-5.6の3モデルはOpenAI APIで提供開始済みだ。Codexのデスクトップ統合という変化と合わせ、今の典型的な使い方は次のとおり:
- 重い開発:デスクトップ版でChatGPT Work / Codexに長いタスクを走らせる
- プログラムによる呼び出し:APIでタスクの複雑さに応じてSol / Terra / Lunaへルーティング
- チーム協働:Pro/EnterpriseプランのメンバーはChatGPT Workの成果物を直接共有できる
誰に向くか
- 開発者とチーム:長いチェーンのコーディング、ファイル横断リファクタリング、研究系のマルチステップタスク。Sol + ultraで大量の手動調整を省ける
- 知識労働者:ChatGPT Workが表/スライド/ドキュメントの成果物を直接出し、Officeの手作業プロセスの一部を置き換える
- API利用者:3段階の料金体系がコスト最適化の余地を残し、高頻度・軽量タスクはLunaに落とし込める