OpenRouter Fusion チュートリアル:3 モデル組み合わせで Fable 5 を代替、コスト半減

·Toolin 編集部

OpenRouter の Fusion マルチモデル融合。Kimi K2.6+DeepSeek V4 Pro+Gemini 3 Flash の組み合わせで、DRACO ベンチマークにおいて Fable 5 に性能で並び、コストはわずか 50%

OpenRouter Fusion チュートリアル:3 モデル組み合わせで Fable 5 を代替、コスト半減

Fable 5 の販売停止は多くの開発者を慌てさせましたが、OpenRouter が代替案を提供しています:Fusion マルチモデル融合です。複数の大規模モデルをチームに組ませることで、手頃な価格のモデル構成で Fable 5 に迫る総合能力を実現しながら、コストは半分で済みます。本記事では Fusion の仕組みと具体的な使い方を紹介します。

Fusion とは

Fusion は OpenRouter が提供するマルチモデル融合の打ち出しです。Fusion へ指示を送ると、システムは:

  1. タスクを複数モデルへ並列配信(すべてのモデルがウェブ検索とコンテンツ取得をサポート)
  2. 判定モデルが各家の回答を一つずつ分析し、共通認識、矛盾点、情報の空白、独創的な洞察を整理
  3. この分析に基づいて最終回答を生成

一式のフローはサーバー側で完了し、呼び出し体験は単一モデルの使用とほぼ同じです。

Fusion のワークフロー

タスクが複数モデルへ並列配信され、判定モデルが統合分析して最終回答を出力します。

性能データ

Perplexity AI が作った DRACO 深度研究ベンチマークセット(100 問の実戦問題で、学術、金融、法律、医療、技術など 10 大領域をカバー)でのテスト結果:

モデル/組み合わせDRACO スコア
Opus 4.8 + GPT-5.569.0%(最高)
Claude Fable 5(単体)65.3%
Kimi K2.6 + DeepSeek V4 Pro + Gemini 3 Flash64.7%

手頃な組み合わせは Fable 5 とわずか 0.6 ポイント差で、性能はほぼ互角です。

DRACO テスト結果の比較

Kimi K2.6+DeepSeek V4 Pro+Gemini 3 Flash の組み合わせは 64.7% を獲得し、Fable 5 の 65.3% にほぼ迫っています。

コスト比較

Fable 5 の料金

  • 100 万入力 Token あたり:10 ドル
  • 100 万出力 Token あたり:50 ドル
  • Opus 4.8 の 2 倍

手頃な組み合わせの料金

モデル入力 ($/M tokens)出力 ($/M tokens)
DeepSeek V4 Pro0.440.87
Gemini 3 Flash約 0.5約 3
Kimi K2.6(初回)0.954
Kimi K2.6(キャッシュ)0.164

3 者を組み合わせると、総合的な呼び出しコストは Fable 5 比で 80% 近い低減です。プラットフォームのスケジューリングやコンテンツ融合などの追加コストを含めても、1 タスクあたりの総費用は Fable 5 の約 50% のままです。

コスト比較図

3 モデル組の 1 タスクあたり総費用は Fable 5 を下回ったままで、全体で最もコストパフォーマンスに優れる選択肢です。

使い方

方法 1:ウェブ画面

OpenRouter のウェブ画面ではプリセット組み合わせのワンクリック有効化と、必要に応じた自由なモデル組み合わせが可能です。

OpenRouter ウェブ画面のインターフェース

ウェブ画面でプリセット組み合わせを直接選ぶか、自由に組み合わせます。

方法 2:API 呼び出し

API インターフェースから自動化して呼び出すには、パラメータでモデル組み合わせを指定するだけです。

OpenRouter API 呼び出しの例

API パラメータでモデル組み合わせを指定するだけで呼び出しは完了です。

追加の発見:自己融合でも性能は向上する

テストで興味深い発見がありました:同一モデルでの自己融合(同一指示を複数回実行して統合)でも、性能向上を実現できます。例えば Opus 4.8 単独の組み合わせでは、スコアが単体の 58.8% から 65.5% に向上しました。

これは、Fusion の性能ゲインが異なるモデルの能力補完だけでなく、回答統合とロジック整理というフロー自体が出力品質を最適化できることを示しています。

参考リンク