SenseNova U1 Pro でパノラマインフォグラフィックを作ってみた
SenseTime のフラッグシップ多モーダルモデル U1 Pro の実践チュートリアル。生のデータを、納品可能な 8K インフォグラフィックと戦況パノラマ図へ自動変換します。


SenseNova U1 Pro でパノラマインフォグラフィックを作ってみた
SenseTime のフラッグシップ多モーダルモデル U1 Pro の実践チュートリアル。生のデータを、納品可能な 8K インフォグラフィックと戦況パノラマ図へ自動変換します。
2026 年 7 月 18 日、WAIC において SenseTime はフラッグシップの画像生成モデル SenseNova U1 Pro を発表しました。これは単なる「又一つの文生画像モデル」ではなく、**長時間タスクに向けた「納品レベルのネイティブ多モーダルエージェント基盤」**という明確な位置づけで、「データの視覚化変換」に特化しています。対象はインフォグラフィック、パノラマ図、データ可視化、ビジネス向けロングスクロール画像です。
本チュートリアルは、ひとつの具体的なタスクを軸に進めます。U1 Pro + 小浣熊を使って、ワールドカップの戦況データを自動でパノラマ振り返り図に変換するという流れです。この手順は、年末まとめ、業界レポート、製品比較図など、あらゆる「情報密度の高いロング画像」のシーンにそのまま応用できます。
💡 ByteDance Seedream 5.0 Pro との違い:Seedream は実写写真級の生成が持ち味です。一方 U1 Pro はインフォグラフィック/パノラマ図/データ可視化に特化し、テキストと画像を織り交ぜた思考チェーンを内生化しています。「きれいな画像が 1 枚欲しい」なら Seedream、「山ほどあるデータをわかりやすく語らせたい」なら U1 Pro です。
始める前の準備
- SenseNova アカウント:https://www.sensenova.cn/ で登録します
- U1 Pro モデルの権限を開通:コンソールで U1 Pro(フラッグシップ版)を選択します
- 元データを用意:テキスト、長文ドキュメント、表、JSON データ、Web ページの URL いずれでも構いません
- 所要時間の目安:インフォグラフィック 1 枚で 5〜15 分。パノラマ図で 15〜30 分です
ステップ 1:まず小浣熊にデータ分析させる
U1 Pro のパノラマ図/インフォグラフィックは、通常 2 段階のフローになります。まず「小浣熊」にデータ分析をさせ、その結果を U1 Pro に渡して画像を生成させます。この段階が肝心で、生のテキストを U1 Pro に直接渡すと品質が落ちます。
- SenseNova コンソールにログインし、办公小浣熊に入ります
- 新規タスクを作成し、元データをアップロードします(例:ワールドカップ決勝の完全な試合データ、選手スタッツ、キーイベントのタイムライン)
- 自然言語で分析のゴールを小浣熊に伝えます。
请基于附件数据完成以下分析:
1. 全场控球率、射门数、传球成功率对比
2. 关键事件时间线(进球、换人、红黄牌)
3. MVP 球员的高光数据
4. 黑马球队的爆冷轨迹(如有)
输出结构化数据表,用于后续可视化生成。- 小浣熊が構造化された分析レポート(データ表、重要なインサイト、推奨のナラティブ構成を含む)を出力します
💡 ヒント:SenseTime の「小浣熊」にはワールドカップ向けの専用 Skills(AI オフィススキルライブラリ)もあり、ダークホース予測や決勝のパノラマ振り返りなど、ドメイン特化タスクが実行できます。コンソールの Skills リストから直接有効化できます。
ステップ 2:U1 Pro を呼び出してインフォグラフィックを生成する
分析が終わったら、構造化された結果を U1 Pro に渡して画像を生成させます。
呼び出し方 1:Web UI(初心者におすすめ)
SenseNova コンソールで「画像生成 → U1 Pro」を選択し、ステップ 1 の分析レポートをプロンプトに貼り付けます。
基于以下分析数据,生成一张世界杯决赛全景赛况图:
【布局要求】
- 横版 8K 超清(用于印刷与海报)
- 顶部:决赛对阵与比分(含队徽配色)
- 中部左:全场数据对比(雷达图 + 柱状图)
- 中部右:关键事件时间线
- 底部:MVP 数据卡片 + 黑马轨迹示意图
【风格】
- 现代体育杂志风,深色背景 + 球队主色高亮
- 数据点清晰,文字最小 24pt
- 避免冗余装饰
【数据】
{此处粘贴小浣熊的结构化分析输出}呼び出し方 2:API(量産に最適)
試合ごとに自動で画像を生成したい場合は、API を使います(Python の例)。
import requests
url = "https://www.sensenova.cn/api/v1/images/generations"
headers = {
"Authorization": "Bearer YOUR_SENSENOVA_API_KEY",
"Content-Type": "application/json"
}
payload = {
"model": "SenseNova-U1-Pro",
"prompt": """基于以下数据生成世界杯决赛全景赛况图,
横版 8K,含数据对比/时间线/MVP 卡片:
{analysis_json}""",
"size": "8K-landscape", # 8K 横構図、高情報密度向け
"quality": "delivery", # 納品レベルの品質
"n": 1
}
response = requests.post(url, json=payload, headers=headers)
image_url = response.json()["data"][0]["url"]💡 ヒント:U1 Pro は 8K 超解像出力をネイティブにサポートしており、画面を拡大しても文字・線・アイコンがくっきりしたままです。印刷にも耐えます。これが汎用の文生画像モデルとの最大の差で、普通のモデルは拡大した途端にぼやけます。
ステップ 3:テキスト・図表・ディテールを反復修正する
U1 Pro の核心的な強みのひとつが、テキストとディテールの極めて細かいコントロールです。特定の文字や図表だけを部分再描画でき、画像全体を作り直す必要がありません。
よく使う修正指示の例です。
- 文字を変える:「全场控球率 62% : 38%」を「62.4% : 37.6%」に変更
- スタイルを変える:MVP カードを金色の縁取りに変更
- レイアウトを変える:タイムラインを上部から中部へ移動
- スタイルを変える:「スポーツ誌風」から「インフォグラフィックのフラット風」へ切替
修正のたびに影響するのは指定エリアだけで、他の部分は安定したまま維持されます。これが「AI のガチャを終わらせる」という公約の核となる部分です。
ステップ 4:納品品質を検証する
納品レベルのインフォグラフィックに求めるセルフチェックリストです。
- 可読性:50% に縮小しても、すべての文字が判読できる
- データの正確性:図中の数字が元データと 1 対 1 で対応している
- ロジックの完結性:ナラティブの順序が妥当(背景 → データ → ハイライト → 結論)
- 印刷対応:8K 出力で、CMYK/RGB どちらでも対応可能
- AI 臭の排除:人物造形、配色、レイアウトに典型的な AI ガチャの痕跡がない
応用シーン:どんな仕事が U1 Pro に向いているか
| シーン | 入力 | 生成物 |
|---|---|---|
| ビジネス情報の可視化 | 決算資料、市場調査 | データダッシュボード型ロング画像 |
| 商用ビジュアル制作 | ブランド brief | ポスター、KV |
| 科学知識の図解 | 専門ドキュメント | 1 枚でわかる解説図 |
| 試合/イベントのパノラマ | 試合データ | 戦況パノラマ図 |
| 映像・アニメ・デジタルアート | キャラクター設定 | キャラクターポスター、コンセプトアート |
よくある質問
- インフォグラフィックの文字ミスが多すぎる? まず小浣熊でデータを構造化してから U1 Pro に渡してください。自然言語の長文を直接渡すとエラー率が上がります。
- 8K 生成が遅い? 高密度なロング画像は通常 2〜5 分かかります。バッチタスクは非同期キューを使いましょう。
- API の課金は? token と画像サイズによる従量課金です。詳細は公式の価格ページを参照:https://www.sensenova.cn/u1-pro。
- データ前処理なしのピュアテキスト生成は可能? 可能ですが、品質は「納品レベル」から「ドラフトレベル」に下がります。
関連リンク
- 公式モデルページ:https://www.sensenova.cn/u1-pro
- SenseTime 小浣熊のインフォグラフィック機能紹介:https://www.sensetime.com/cn/news/51170637/
- SenseNova Skills の AI オフィススキルライブラリ(小浣熊に統合済み)
- U1 Pro フラッグシップ発表の解説(2026-07-18 WAIC):https://finance.sina.com.cn/stock/t/2026-07-18/doc-iniiftiz4103891.shtml